日本国内の両替
国別両替まとめ
中国人民元。近年では中国人民元の価値は著しく向上し、特にアジア圏では基軸通貨として、重要な通貨の一つを占めるようになってきた通貨です。ただし同じ中国国内でも、香港は香港ドル、マカオはマカオパタカが通貨となっており、中国は同じ国内でも一国で3通貨の種類があります。中国人民元を使うのは、主に上海・北京といった、大陸側の都市を訪れる方ですね。
自分が訪れる都市に十分注意した上で、ではこの中国人民元、どこで両替するのがお得になるのでしょうか。具体的な両替レートを交えながら、ご説明します。
なお、この記事は「日本円から中国人民元」の両替について記載しています。反対に中国人民元から日本円に戻す場合の両替については、次の記事を参照してください。
【中国人民元→日本円】日本国内の中国人民元から日本円の両替方法まとめ
では早速、日本と中国の両替レートを比較しましょう。ここでは、日本国内として三菱UFJ銀行、空港(成田、関空)の両替直営店、外貨両替ドルユーロで比較しています。中国現地では、中国4大銀行のうち中国銀行および中国工商銀行のレートを比較しました。
以下調査は2019/5/29に実施しました。なお、各所のレートはオンラインで確認可能ですので、こちらも後述します。
ここでは、中国人民元を3000元分両替する場合のレートについて、中国銀行を基準として、それ以外の各行のレートがどれだけ違うかをまとめています。
銀行名 | レート | 3000元 両替時の金額 |
---|---|---|
中国銀行 1912年創業の歴史ある銀行 | 16.44 | 49,320円 (基準値) |
中国工商銀行 世界最大規模の商業銀行 | 16.32 | 48,960円 (-360円安い) |
GPA外貨両替専門店 成田空港直営両替店 | 17.40 | 52,200円 (+2,880円高い) |
関空直営両替 関空直営両替店 | 17.42 | 52,260円 (+2,940円高い) |
三菱UFJ銀行 日本の大手都銀 | 17.48 | 52,440円 (+3,120円高い) |
外貨両替ドルユーロ 日本の外貨宅配専門店 | 16.25 | 48,750円 (-570円安い) |
結果としては上記の通りとなったため、日本の外貨両替ドルユーロが最も安く両替を行えるためおススメです。ただし、こちらは事前にインターネットで申し込んで配送を受けるサービスになりますので、出発まで時間が無い場合には間に合いません。そういった場合には、現地で両替するのがおススメですね。
日本で両替する場合には、外貨両替ドルユーロのレートが圧倒的に良いためおススメです。こちらはインターネットを利用した外貨の宅配サービスで、通貨によってお得度は違います。中国元の場合は、空港と比べた場合3000元で3000円程度両替額が違ってくるため、結構ばかにできない金額が変わってきます。利用のポイントは以下の通りです。
実際こちらは私も何度も使っていますが、毎回トラブルなくスピィディーに対応を頂けるのでおススメです。実際に利用した際のレポートはこちらにまとめています。
なお、日本国内の場合、空港両替店や銀行はとにかくレートが悪いので注意してください。両替はあまりおすすめできません。宅配が間に合わない等で外貨両替ドルユーロを使えない場合には、現地での両替をおススメします。詳細は後述します。
まず、中国国内で両替する場合にはパスポートが必要になる事が多いです。そのためパスポートの準備を忘れないようにしましょう。
中国国内で両替する場合には、基本的には銀行で両替するのが無難でおススメです。中国の銀行は一部土日も営業する店舗もあるため、観光客でも比較的便利につかえます。(もちろんオープンしているのは日中帯のみですが)ただ空いているかどうかは観光客には分かりにくいため、基本的にはホテルスタッフに確認するのが無難でしょう。街中にも両替店はあるのですが、あまりレートが良くない場合が多いです。銀行が無難ですね。
ただし中国国内は英語が通じないことも多いため・・・。とはいえ、パスポートと日本円と「Money exchange」ぐらいの英語は通じると思います。だめなら、「货币兑换」の文字を見せましょう。あとはやってくれると思います。特に観光客が多いエリアは、さすがに簡単な英語は通じるかと思います。
また、空港では一部の両替店で手数料が必要になる場合があり、しかもその手数料が高い(場合によるがだいたい60元、約1000円前後)場合もあります。とくに民営の両替所にはその傾向があります。空港内の銀行でも、手数料がかからないかはよく表示を見たほうがいいでしょう。
確実性は低いのですが、実は高級ホテルならそこそこのレートで両替してくれる場合も結構あります。こればっかりはホテルによるので何とも言えないのですが、中国銀行のレートはインターネットで確認できますし、あんまり乖離がないならホテルで換えるのが一番楽です。聞くだけ聞いてみるのは結構おススメです。銀行の両替は面倒ですからね。
なお、ホテル両替は宿泊者限定となるためご注意を。レートに納得できない場合は、そのまま近場の銀行の場所を聞きましょう。
北京市中の場合は銀行での両替となり、宿泊場所も人によって異なる事が多いでしょうからとくにこのお店がおススメというのはありません。ホテルの両替レートを聞いてみて、納得できない場合は無難に近場の銀行へ訪れるのがいいでしょう。
銀行は結構そこらじゅうにあるのでご安心を。ただし、土日の場合には営業しているお店が限られるため、このあたりもホテルの人に聞くのが無難です。大手銀行の場所は次の通りです。
上海も基本的に同じですね。やはり両替は銀行が基本で無難です。ホテルの両替レートは念のため聞いておいて、微妙だった場合は近場の銀行が無難です。銀行の数は非常に多いので、無くて困るということは無いでしょう。土日の場合には営業の有無をホテルの人に聞くのを忘れずに。
中国を訪れるにあたって知っておきたい、中国人民元の基本的な知識をまとめました。このぐらいは知っておいてから訪れると、戸惑わずに楽かなと思います。
項目 | 中国 | 日本(参考) |
通貨名 | 元 | 円 |
補助通貨 | 角、 分(流通無し) | 銭(流通無し) |
英語表記 | Renminbi 、 Chinese yuan | Japanese yen |
省略表記 | RMB、CNY | JPY |
通貨記号 | ¥ | ¥ |
中国人民元に関する基本的な情報は上記の通りとなります。
補助通貨は角と分。1元=10角=100分になります。ただ実際問題、分は通貨として存在はして発行はされているものの、市中で見かけることはほとんどありません。実際使われているのは1角以上となります。
上記の写真は中国で発行されている、元の全種類の紙幣となります。現在、中国で発行されている硬貨、貨幣は以下の通りです。
続いて中国の物価が分からなければ両替金額も困るため、中国の代表的な物価をまとめてみました。スーパー、マクドナルド、鼎泰豊、タクシーの価格をまとめています。お値段はいったん1元=16円で換算しています。
まずは庶民が日ごろ通うスーパー。売っているものはどのくらいのお値段がするのでしょうか。お値段は中国ウォルマートが運営している1号店という有名ネットスーパーがありまして、こちらで大体のお値段はわかったりします。詳しいお値段が知りたい方はこちらを参照ください。以下はピックアップしてご案内します。
まあだいたいこんなもんかな、というところですね。ロイズとかは輸入物になるので、かなりお高めに感じます。まとめ買いをかなり押してくるので、これだけの数買わせようとされるのは困りますが、飲料とかはいいかもしれませんね。ローカルビール64円とかはかなり安めに感じます。
マクドナルドの値段はこんな感じ。結構お高めな印象を受けますが、マクドナルドは割と東南アジア各国でもお高めな印象のお値段である事もおおいので、そんなもんなのかもしれません。全体的にお値段は日本より気持ち安いかな、くらいですね。
私自身は物価を図る上で、いつも鼎泰豊をよく見ています。現地のちょっとお高めレストランの値段として、図りやすいかなという感じですね。物価があがった上がったといわれている中国ではありますが、鼎泰豊の値段はこれくらい。
だいたいお値段的には鼎泰豊の本家、台湾より一回り高い程度のお値段になっていますが、そこまで高い印象もないですね。ちなみに日本だと、小籠包6個入り908円、青菜炒め864円、海老チャーハン1188円です。日本よりはややお安めなお値段になっていますが、そこまでお得感もない感じではありますね。
続いてタクシー価格。東南アジアはタクシーがめちゃくちゃ安い(というか日本が高すぎる)事が多いのですが、それは中国も変わりません。上記は上海のタクシー価格ですが、かなりお安いですね。
具体的には上海浦東国際空港から上海の市街地まで、だいたい45キロほどあるのですが、上記に当てはめると料金は152元(約2432円)程度。距離の割にかなり安くないですか?日本でこの距離のったら15000円前後はしますね。というか日本のタクシーが高すぎなんですよね・・・本当に。
と、これまでいろいろとご説明してきました両替情報意外に、1個だけご注意いただきたいことが。
中国国内、インターネットへの接続には制限があります。まずGoogleが一切使えません。結果、GmailやYoutubeといったGoogle系のサービスはのけなみ使えません。またそれ以外にも、LIneや、Twitter、Facebook等といった、SNS系がのけなみつかえません。そもそも繋がりません。
中国ではインターネットが検閲されているため、これらの欧米のサイトにはかなりつながらないんですね。特にGoogle MapとかLineとか使えないと結構かなり困ります・・・。現地の携帯会社はもちろん、ホテルのWifiからも繋がりません。
一番簡単につなぐ方法は、国内携帯電話会社の海外プランを中国でもつかうこと。ドコモ、au、softbankでそれぞれプランがあるので、こちらを使うと中国でもこれらのサービスを使えます。ただし、ドコモとauが1日980円なのに対して、softbankは1日最大2980円かかってしまうのでこの点ご注意を。
あとはもし使っている携帯電話が、SimフリーもしくはSimロック解除済みなのであれば、香港のSimがAmazonで売っています。こちらを使うと問題なく使えるようです。お値段を抑えたいならこちらのほうがお安く済みますね。
ただし、このあたりの情報は中国当局の規制見直しで変わる可能性がもちろんあります。最新情報をきちんとチェックして訪れるようにしましょう。
中国への訪問、様々な理由で訪れる方が多いかと思います。ただ、個人的には、行ってみて結構楽しめるんですよね。観光名所のスケールはでかいですし、中心部の発展は目覚ましいですし。
そしてなにより、中華料理は確かに脂っこさは半端ないですが、日本人の口にはあいます。本場の中華はうまいです。辛さが平気な人は、ぜひ四川風麻婆豆腐を行ってみてください。辛いです、半端なくしびれるからさでとても食べれないのですが、なぜかふしぎと美味しいのです。
百聞は一見に如かず。北京中心部や上海は治安も良好なので、是非楽しんでみてください。