日本国内の両替
国別両替まとめ
ベトナムの首都ハノイ。
ベトナム北部の世界遺産への観光拠点として、そしてなにより首都観光として。
訪れる方は非常に多いのではないのでしょうか。
そんなハノイですが、両替事情が他の国に比べると若干特殊です。
この国、他国にあるような両替店をあまり見ません。
(「Currency Exchange」とでかでかと書いてあるような両替店)
全くなくはないのですが、空港や観光地のど真ん中などかなり限られた場所でしか見かけません。
じゃあどこで両替するの?というと、貴金属店になります。
特に首都ハノイでは貴金属店が密集しているエリアがあり、このあたりのレートは良好と評判です。
ですがちょっと両替したいな、ってときに、うまいことそのエリアが近くにあるか、というと、それも難しいですね。
というので若干両替がしにくいハノイについて、どのように両替するのが楽なのかまとめました。
皆様のお役に立てば幸いです。
まずはハノイの両替事情についてまとめた上で、具体的な両替場所を後半でまとめます。
もう市街地にいるから、とにかく両替所の場所が知りたい!という方は目次から後半の記事へ飛んでください。
また、日本国内での両替金額との比較や、ベトナム全体での両替情報は以下の記事もご覧ください。
で、いきなりですが、ハノイでは基本的に首都ノイバイ空港でまとめて全額両替するのがおススメです。
というのもノイバイ空港は、狭いエリアに両替店が10店舗以上あり(同じお店が複数出していることも)、そもそも両替激戦区なのです。
そのため両替レートが非常に安い。
もちろん、市街地で探せば、空港の最安値のお店よりレートの安いお店はあります。
ただ、そんなに大きな差はないのです。
具体的なレートで比較してみましょう。
2019/1/11(金)の両替レートは以下の通りでした。
両替場所 | 両替店名 | 100ドン 当たりの 両替レート | 10000円両替 で受取る金額 |
ノイバイ空港 | SongViet Corp | 0.469円 | 2,133,000ドン |
ハノイ旧市街地 | DOJI | 0.468円 | 2,137,000ドン |
ノイバイ空港に10店舗以上あるお店の中で、この日一番レートが良かったのがこのSongViet Corpでした。
そしてハノイ旧市街地では、評判の良いDOJIにて両替をしました。
それぞれ10000円ずつ両替した結果、上記の通りとなっています。
結果、確かに4,000ドン分、旧市街地のお店のほうがレートは良かったです。
ただこの4,000ドン、日本円換算していくらかというと20円なんですよね。
20円のためにわざわざ旧市街地の両替店までいって頑張るか?という話です。
もちろんもう少し両替額が多かったり、交渉したりすれば金額を多くすることはできると思います。
ただ個人的にはこのくらいの差なら、空港でまとめて両替していいじゃないか、というのが感想です。
じゃあいくら両替すればいいの?というと、なかなか難しいところです。
ベトナムの物価ですが、水20円、コーラ50円、ビール120円とかそういう国です。
市街地の数キロのタクシー移動は200円~300円、ハノイの空港から旧市街地まで30キロ1時間が1500円くらい。
となるとかかるのは、食費とお土産代くらいしかないんですよね。
特に食費が一番幅がでますかね。安くしたらとことん安くなります。
食費は袋麺1個15円、カップ麺で50円、マックのセットは400円程度。
観光客向けのやや高い値段帯でも、街中のコーヒー屋さんが1杯200円。アラカルトで一品250円~500円。
ランチのハンバーガーセットで1000円、グラスワイン付きディナーコースで2500円といったところ。
あとはエステやマッサージ的な所でしょうか。
時間やコースによりますが、人気そうな高級店でも60分2000円~120分3500円など、そのあたりが目安です。
現地のローカルフードを中心に、安いところで押さえるなら1日1人2~3千円もあれば足りると思います。
ただせっかくなのである程度金額を出しておいしい食事をして、エステもいって、さらにタクシーものって、までするなら。
大体金額的には1日1人1万円くらいが目安になるかな、というのが感覚です。
少なめにするなら1日1人5000円くらいでまずみておいて、足りなくなる頃に市街地で両替、でもよいでしょう。
金額大きいところはクレジットカード切って調整すれば、1日1人5000円といったところだと思います。
ここまではハノイでの両替の考え方についてまとめました。
ではここから、具体的にハノイ市街地での両替場所についてまとめます。
・・・とその前に。ベトナムでの両替レートの読み方についてご案内します。
上はノイバイ国際空港の実際の両替所のレート表示です。
では質問です。この2店舗、どちらのほうが両替レートが良いでしょうか。
・・・即答できる方は、かなり旅慣れているか数字に強い方ですね。
大体の方は考え込んでしまうのではないでしょうか。
自分も現地について「・・・あれ?」となってしまいました。
日本人が、円をベトナムドンに両替する時に見ないといけないのは「Buy(もしくはBuying)」のレートです。
ベトナムの場合、このレートは1円あたりに受取れる、ベトナムドンの金額を表しています。
このレートの数字が大きければ大きいほど、両替レートが良い事になります。
では実際に比較してみましょう。例えば10,000円両替する場合。
この表示されている値に、10,000をかけた額のベトナムドンを受け取れます。
左のレートは207.69なので、10,000をかけると2,076,900ドン。
右のレートは206.59なので、10,000をかけると2,065,900ドン。
なのでこの場合は、左のお店のほうがレートが良い事になります。
差額は11,000ドン。この場合は50円くらいですね。
とはいえ、お店によってはもっと差額が開いていることもあるので、そんな手間でないならチェックしたほうがいいです。
わかってしまえば、buyの数字の大きいほうを探すだけなので、そんなにわかりにくくはないはずです。
ではここから、具体的にハノイ市街地での両替場所についてまとめます。
ハノイの空港はノイバイ国際空港。
ハノイの中心部からは北に30キロほど離れています。
国内線用のターミナル1と、国際線用のターミナル2にわかれ、ターミナル1には両替店がないため注意してください。
ターミナルの移動には無料の輸送バスが出ています。
(大多数の人は国際線用のターミナルにつくのであまり関係ないとは思いますが)
迷いようがない場所に出ています。
イミグレーションを抜け、荷物検査を抜けたすぐそこに両替所がひしめいています。
到着フロアは出口は2つ、しかも出口はすぐ近くで、全部つながった少し広めの1部屋しかありません。
荷物検査出たらすぐとだけ覚えておけば大丈夫です。
両替所、やる気ある店員はガンガン声かけてきます。圧がありますね。
ただ全部、レートはきっちり表示されているので見比べましょう。
上で書いた通り、Buyのレートが一番大きいところです。Google Mapだとこんな感じで出てますね。
この両替所、2019/1/11(金)のレートで全部比較してみました。
なお、店舗が10店舗くらいあるのですが、よく見ると同じお店が複数あるので、実際その半分以下くらいしかお店はないです。
両替場所 | 両替店名 | 100ドン 当たりの 両替レート | 10000円両替 で受取る金額 (最安値との比較) | 10000円 両替時の 最安値との 円の差額 |
---|---|---|---|---|
ハノイ (空港) | MARITIME BANK | 0.481円 | 2,076,000ドン (-61,000ドン) | -285円 |
ハノイ (空港) | BIDV | 0.484円 | 2,065,000ドン (-72,000ドン) | -337円 |
ハノイ (空港) | as | 0.477円 | 2,095,000ドン (-42,000ドン) | -197円 |
ハノイ (空港) | TASECO Airs | 0.472円 | 2,120,000ドン (-17,000ドン) | -80円 |
ハノイ (空港) | SongViet Corp | 0.469円 | 2,133,000ドン (-4,000ドン) | -19円 |
ハノイ (市街地) | DOJI | 0.468円 | 2,137,000ドン (最安値) | 最安値 |
最初にご案内した通り、この日はSongViet Corpが一番安かったです。
どこにあるのかというと、上のGoogle Mapの写真の右手側ですね。
大きな1部屋になっている、その真ん中あたりにも両替所がならんでいて、そこにあります。
こんな感じのお店です。
そんな広くないので、ぐるっと回って比較すればいいと思います。
空港の同じフロアの中だけでも、10000円あたり300円違いますからね。
ここでまとめて両替するのがおススメです。
ではハノイ市街地はどこで両替すればいいのか。
これが案内しずらいんですよね・・・。
最初にご案内した通り、市街地では貴金属店で両替するのが一般的です。
街中歩いているとちょいちょい見かけますし、ホテルの人にお勧めの近いところをきいてもいいと思います。
ハノイの旧市街地ではHà Trung通りとHàng Bạc通りに集中していて、ここが激戦区です。(地図は後述します)
雰囲気はこんな感じですね。
これ、道の一部分ですが、この並びはほとんど貴金属店です。
(一番左など、たまに違うお店もありますが)
ずらーっと貴金属店が並んでるのは圧巻なのですが。
問題は、全部同じお店に見えてきて、どれがどのお店なのか全く分からない事ですね。
Google Mapもこの辺りはあまり詳しくのっておらず・・・。お手上げです。
何店舗かはいって、レート聞いて、適当なところで妥協するのがいいと思います。
ネットだとよくここが紹介されています。
各観光地のちょうど中間にあるのですが、反対にどこからも微妙な距離にあります。
でもまあどこからも歩いていけはする場所ですね。
良くおススメされていて、確かに人が多くて人気があったのは、ここの両替所です。
Hà Trungにあるお店には、看板にみんな番地がついています。
道のはしっこから順番に番号が振られていて、ここは29番地のお店になります。
両替の際にもしっかり事前にレートの提示がありましたし、
お金を渡す際にもごましてない事をアピールするためにお札をばらばらに分かりやすく渡してくれました。
信頼できるお店だと思います。
こちらはあまり紹介されていませんが、ここも貴金属店が多いエリアです。
ホアンキエム湖やナイトマーケットにかなり近いので、この際によるのがおススメ。
と、ここまで具体的な両替所の場所をご案内しましたが、まあ面倒ですね。
エリアが近ければいいんですが。
面倒な場合は、現地の商業銀行Exim Bankのレートがネットで見れます。
ここのこの「Cash Buying Rate」より、レートが良いかどうかを基準にしましょう。
だいたいこのレートで、最安値で10000円あたり70~80円損するぐらいのレートです。
このくらいだと、妥協ポイントかなと思います。
このレートより0.5円程度安い所がもし見つかれば、そこは最安値クラスのはず。そこで決めていいと思います。
このレートを基準にして、ホテルの人に近くておススメの両替所を聞くのがいいと思います。
それが無難です。
郊外の外資系ホテルで遠い場合には、もはやホテルで両替してもいいと思います。
まずレートを確認しましょう。ホテルによっては、そこまで損しないところがあったりします。
(もちろんホテルによるので、上の参考レートはきちんと見て判断してください)
ここまでの前提をひっくり返すようであれですが、両替激戦区までいくの、面倒ですからね。
基準となるレートがネットで見れるので、このレートを把握してホテルの人を頼りましょう。
個人的にはベトナムのホテルの人、みんな親切でいい人ばっかりの印象です。
という事で、ハノイ両替の結論はこちら。
あんまりにも近くのレートが悪い場合には、あきらめて観光がてら旧市街地で両替する、くらいでいいかなと思います。
ベトナム全体の両替情報は以下の記事もご覧ください。