日本国内の両替
国別両替まとめ
パンデミック後、久々の海外旅行。
2022年10月の海外渡航規制解除後に、私は4ヵ国へ渡航しましたが、その際「Wiseデビットカード」というトラベルカードを使用しました。その結果…
Wiseデビットカード、めっちゃくちゃ便利すぎる…。
これからは、これが無いと安心して海外旅行へいけない…。
と私は思いました。本当に素晴らしいので、何が良かったのか実際に海外旅行で使った経験談を踏まえてまとめます。実際の登録方法~決済までのやり方については、別記事でまとめていますので参照ください。
この記事で記載する為替レート等の情報は、すべて2023/04/27 AM11:00頃の情報に基づいて記載しています。為替レートは常に変動しており、最新時点の情報はご自身でご確認をお願いします。確認先のURLも併せて記載しています。
また、通貨は日本人に需要がある13通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、加ドル、星ドル、タイバーツ、韓ウォン、台湾ドル、中国元、香港ドル、越ドン、馬リンギット)の情報に絞って記載します。
クレジットカードの海外決済手数料は各社により異なりますが、原則標準的な2.2%を用いて表記します。
私が今後、海外旅行で必ず持っていきたいトラベルカードです!
Wiseデビットカードの手数料は、通貨別にリアルタイムで確認できるので参照してみてください。
日本のクレジットカード:2.48%~2.94%
成田空港の両替店:2.21%~14.34%
なので圧倒的にお得です。
アプリの機能が便利なので、海外でも安心して使えます
ほぼクレジットカードと同じ使い勝手です。
ではこの3つのポイント「お得」「セキュリティ対策」「デビットカード」について、具体的にご説明します。
Wiseデビットカードがどのくらいお得なのか、比較してまとめました。
この記事で記載する為替レート等の情報は、すべて2023/04/27 AM11時頃の情報に基づいて記載しています。為替レートは常に変動しているため、最新時点の情報はご自身でご確認をお願いします。確認できるよう、確認先のURLも併せて記載しています。
また、通貨は日本人に需要がある13通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、加ドル、星ドル、タイバーツ、韓ウォン、台湾ドル、中国元、香港ドル、越ドン、馬リンギット)の情報に絞って記載します。
まず最初に、Wiseデビットカードの手数料について押さえておきましょう。まず、ざっと概要で、手数料の平均を確認してみましょう。
サービス | 手数料(13通貨平均) |
---|---|
Wiseデビットカード | 0.77% |
日本国内発行の 主要クレジットカード (Visaの場合) | 2.11~2.71% (内訳 Visa決済レート平均0.51%+ 海外決済手数料1.6~2.2%) |
成田空港の両替店 | 9.5% |
パーセンテージだとややわかりにくいので、もし10000円決済した場合の手数料は以下の通りになります。
サービス | 10000円決済時の 手数料(13通貨平均) |
---|---|
Wiseデビットカード | 77円 |
日本国内発行の 主要クレジットカード (Visaの場合) | 211~271円 (内訳 Visa決済レート平均51円+ 海外決済手数料160~220円) |
成田空港の両替店 | 950円 |
1万円の決済でこれだけ差がでる、というのは結構大きいです。
このような結果になりました。こちらは平均になるので、もちろん各通貨ごとに差はでます。以下で具体的に各通貨で比較します。(日本のクレジットカードの場合は、海外決済手数料は2.2%で計算)
通貨 | Wise カード | 日本の クレカ (Visa) | 成田の 両替店 |
---|---|---|---|
ドル | 0.62% | 2.51% | 2.21% |
ユーロ | 0.61% | 2.51% | 2.25% |
ポンド | 0.62% | 2.52% | 6.32% |
ドル | 0.59% | 2.94% | 11.41% |
ドル | 0.64% | 2.87% | 9.12% |
ドル | 0.69% | 2.76% | 4.86% |
バーツ | 0.73% | 2.78% | 9.90% |
ウォン | 0.86% | 2.82% | 14.34% |
ドル | 1.04% | 2.68% | 11.75% |
元 | 1.18% | 2.71% | 9.43% |
ドル | 0.61% | 2.51% | 13.95% |
ドン | 1.01% | 2.48% | 14.29% |
リンギット | 0.80% | 2.91% | 13.64% |
このようにみて頂ければ、Wiseデビットカードの手数料がかなりお得であることが分かっていただけるかと思います。
成田の両替店に関しては、アメリカドル・ユーロ以外は手数料額が大きい事が分かっていただけるかと思います。クレジットカードは、結局海外決済手数料がのってくるので、元のレートがどうでも大きく不利になります。
上記の通り比較した手数料の詳細と、上記の具体的なレートの確認先については、以下をご参照ください。
主要クレジットカードの海外決済手数料について、以下に示します。(2023/04/13時点)リンクも示していますので、最新情報はリンク先で確認して下さい。
カード会社名 | Visa | Master card | AMEX | JCB |
---|---|---|---|---|
JCB | ー | ー | ー | 1.6% |
セゾン | 2.2% | 2.2% | 2.0% | 2.15% |
イオン | 1.6% | 1.6% | ー | 1.6% |
ニコス | 2.2% | 2.2% | ー | ー |
三井住友 | 2.2% | 2.2% | ー | ー |
セディナ | 2.2% | 2.2% | ー | 2.2% |
楽天カード | 1.63% | 1.63% | 2.0% | 1.6% |
オリコ | 2.2% | 2.2% | ー | 1.6% |
ジャックス | 2.2% | 2.2% | ー | 1.6% |
dカード | 2.2% | 2.2% | ー | ー |
JALカード | 2.2% | 2.2% | 2.0% | 1.6% |
また、決済時のレートは各社のレートに基づきます。基準レートは、以下を参照してください。
ここでは成田空港の両替手数料を使用しています。比較対象は、成田空港が直営する両替店、GPA。一般的に両替店は、提示されているレートの中に、手数料を含めています。
通貨 | 成田空港 手数料 | 外為市場 レート | 成田空港 レート |
---|---|---|---|
米ドル | 2.21% | 133.55 | 136.50 |
ユーロ | 2.25% | 147.46 | 150.78 |
イギリスポンド | 6.32% | 166.45 | 176.97 |
オーストラリアドル | 11.41% | 88.15 | 98.21 |
カナダドル | 9.12% | 97.86 | 106.79 |
シンガポールドル | 4.86% | 99.97 | 104.83 |
タイバーツ | 9.90% | 3.91 | 4.30 |
韓国ウォン | 14.34% | 0.09961 | 0.11390 |
台湾ドル | 11.75% | 4.34 | 4.86 |
中国元 | 9.43% | 19.26 | 21.08 |
香港ドル | 13.95% | 17.01 | 19.38 |
ベトナムドン | 14.29% | 0.00569 | 0.00650 |
マレーシアリンギット | 13.64% | 29.92 | 34.00 |
一番安い米ドルが2.21%から、一番高いウォンが14.34%。平均して10%程度の手数料を取っているのが、この資料からわかるかと思います。
日本の両替店はほとんどがこんな感じです。米ドルやユーロは頑張るのですが、それ以外の通貨、特に東・東南アジアの通貨はあんまり頑張ってないことが多いですね。
実際のレートについては、以下で確認ができます。最新情報はご自身でもご確認ください。
ここではWiseデビットカードの両替手数料がいくらだったのかをまとめます。
通貨名 | Wise 手数料率 | Wise レート | 外為市場 レート |
---|---|---|---|
米ドル | 0.62% | 134.37 | 133.55 |
ユーロ | 0.61% | 148.36 | 147.46 |
イギリスポンド | 0.62% | 167.48 | 166.45 |
オーストラリアドル | 0.59% | 88.67 | 88.15 |
カナダドル | 0.64% | 98.49 | 97.86 |
シンガポールドル | 0.69% | 100.66 | 99.97 |
タイバーツ | 0.73% | 3.94 | 3.91 |
韓国ウォン | 0.86% | 0.10047 | 0.09961 |
台湾ドル | 1.04% | 4.39 | 4.34 |
中国元 | 1.18% | 19.49 | 19.26 |
香港ドル | 0.61% | 17.11 | 17.01 |
ベトナムドン | 1.01% | 0.00574 | 0.00569 |
マレーシアリンギット | 0.80% | 30.16 | 29.92 |
特にWiseは手数料の透明性の高さが素晴らしく、外為市場のレートに対して具体的にいくら手数料をとっているのが、すべてWebで確認が行えます。以下の通り確認して下さい。
海外サイトや海外現地でのカード決済って、なんとなく不安なもの。
アプリからのセキュリティ設定が豊富なので、ばっちり対策ができます。
海外旅行で使う、となった場合に特に気になるのは安全対策。基本的には大丈夫なんでしょうが、やはり海外でのネット決済やスキミングなど、クレジットカード犯罪に巻き込まれたくはないものです。
Wiseデビットカードはアプリの設定で不正利用対策ができるので、非常に安心です。特に、以下の機能が海外旅行で利用する上では便利でした。
まず、そもそも使わない場合は、アプリでカードの利用凍結がワンタッチで可能です。復活ももちろんワンタッチで可能です。
帰国後、当面使う予定が無かったりした場合にも安心できます。また、もし現地でカードを紛失・盗難した場合でも、アプリから凍結できるのは安心ですね。
バーチャルカードの発行ができます。バーチャルなカードなので、発行・破棄がアプリ上から随時可能。当然、一回ごとに使い捨てることも可能です。破棄した番号は無効になるため、もし番号が不正に流出したとしても安心です。
海外旅行であれば、LCC公式サイトでの航空券の予約や、電子渡航認証(アメリカならESTA、韓国ならKETA)の申請、観光ビザのオンライン決済等でネット決済を行う場合があるかと思います。そういった場合に使い切りなので、不安なく使えるのが便利で良いですね。
カードを利用した場合には、スマホに通知が行きます。不正な取引があった場合にはスマホですぐ気づくことができるので、これも便利です。
カードの以下の決済について、アプリ上で有効/無効を設定できます。使わないものは無効化しておくと安心です。
デビットカードの使い勝手は、ほぼクレジットカードと同じです。
ただし、デポジットだけ気を付けてください。
デビットカードってクレジットカードと何が違うの…?という話ですが、事前に金額をチャージする必要がある事以外は、使い勝手はほぼクレジットカードと同じです。
ただし、高級ホテルやレンタカー等の利用時、デポジット目的で使用すると問題が発生する場合があります。ポイントについて次の通りまとめました。
あとはもちろん、マスターカード非加盟店では使えませんが、これはクレジットカードでも同じです。台湾とかだと、結構使えない場所があったりします。(台湾ローカルのカードしか使えない、等)あとは韓国の激安店で買おうとして、カード不可、というのもあるあるですが、これは仕方ないですね。
続いて細かい注意事項もまとめていきます。このあたりは抑えたうえで利用するのがおすすめです。
2023年4月27日現在で非対応です。どちらも実際に実機で追加を試しましたが、追加できませんでした。
Webだと対応とたまに書いてあるのですが、日本以外の話のようで、日本ではまだ未対応のようです。日本ではApplePay未対応、GooglePay未対応の旨がQAにも明記されているので、そちらを見て頂ければ。
諸外国では対応しているみたいです。早く日本でも対応してほしいですね。便利ですからね。
年会費は無料です。ただし、カード発行には1200円が必要なので、初期費用として1200円がかかります。
カードの有効期限が切れた場合の更新は不要なので、ご安心ください。
引っかかることはそうそうないとは思いますが…。ただ超高級ホテルの決済をしようとするときはひっかかるかもしれません、決済には用途に合わせて上限額が決まっています。
Wiseデビットカードの決済上限額のページを参照してください。なお、国別に分かれているので、日本のカード会員の項目を参照しましょう。
Wiseデビットカードは、これまでご案内したレートと同レートで、ATMから現地通貨を引き出すことができます。
引き出しが無料なのは、30000円/月と、2回/月まで。30000円を超過した金額には1.75%の手数料が必要です。3回以上のATM引出しには、1回70円のATM手数料が必要です。
初めてタッチ決済を行う前には、ATMでカードを使用するか、ICチップ・PINを使ってカードを利用するか、どちらかが完了している必要があります。(最初に1回だけ、カードを差し込んで決済する必要があるという事です。コンビニで何か買って「マスターカードで」で決済すればOKです。)
詳しくは「Wiseデビットカードでコンタクトレス決済ができない場合」のQAを参照しましょう
決済が拒否される場合のQAは見ておいた方がいいですね。このあたりは気を付けておきましょう。
私が実際に海外旅行で使ってみたときの流れは、以下の通りでした。
Wiseのアカウント作成はこちらから行えます。アカウント作成には本人確認書類(マイナンバーカードがあればそれ1枚で対応できます)をアプリ上からアップロードして登録が必要です。すべてオンラインで完結できます。
アカウント作成後は、金額チャージが必要です。
チャージは銀行振り込みでのチャージがおすすめです。クレジットカードではチャージ不可で、デビットカードでのチャージは入金手数料が330円かかってしまうためですね。
銀行振り込みの場合振込手数料さえなんとかすれば無料ですむので、これが一番おすすめです。
出発前に行う様々な手配。海外のサイトでネットでオンライン決済するのは、なんとなく不安。Wiseデビットカードではアプリからバーチャルカードが即時発行可能。発行・破棄がアプリから自由に可能で、もちろん使い捨ててもOK。海外決済でも安心です。また、現地通貨で使う場合も上述した割安な手数料で決済が可能です。
海外旅行の準備であれば、例えば以下の場合に便利に利用できます。
海外現地では、カード決済することで上述した割安な手数料で利用が可能。カードはMastercardコンタクトレスに対応しているので、タッチ決済が可能。
もし紛失・盗難にあっても、アプリから即時にカードを停止できるので、防犯面でも安心。
もし現地の実際の通貨が必要になった場合でも、ATMから引き出しが可能。
決済時にはスマホに通知が。アプリでは、いつ、どこに、いくら使ったか、レートがいくらなのか、手数料がいくらだったのかが一覧で確認可能。
帰国後、もし不正利用が不安であれば、カードはアプリからいつでも凍結が可能。不正利用が防止できます。
余った金額に関しては、日本国内でもMastercard加盟店でカードの利用が可能。もちろん、次の旅行まで貯めておいてもOKです。
Wiseデビットカードは、Wise Payments Limitedというイギリスの会社が運営しています。
日本では、「ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社」が2014年より運営しています。第二種資金移動事業者(財務省関東財務局長 第00040号)として登録を受けており、一般社団法人日本資金決済業協会にも加盟しています。
第二種資金移動事業者は、他に「PayPay株式会社」や、「auペイメント株式会社」などのQRコード決済業者も登録しているものです。各種法令により、利用者の保護する措置を行うことが義務付けられています。
詳細については、ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社も加盟している日本資金決済業協会のウェブサイトや、同サイト内の「利用者保護について」などのページに詳しく書かれています。
実際の登録方法~決済までのやり方については、別記事でまとめていますので参照ください。
以上、「Wiseデビットカード」に関する情報をまとめました。
Wiseは日本だとあまり知名度が高くないのは正直なところですね。ですが、海外では海外送金で非常に有名な企業です。銀行での海外送金は非常にコストがかかるところを、独自の決済ネットワークで送金手数料を低廉化した、フィンテックの先駆けといっていい企業でしょう。
パンデミックの混乱真っ只中の2021年と、サービスタイミングがあまりにも悪すぎたため、あまり注目されてきませんでした。ですが、今後の海外渡航には非常に注目されるカードです。
特に今日本は円安のため、なかなか海外旅行のコストもかさみがちです。為替コストの低いWiseデビットカードをぜひ活用してみてください。