日本国内の両替
国別両替まとめ
ベトナムに限らず、海外旅行で地味に悩むのは外貨両替。
「損はしたくないけど、面倒なのもいやだ」と思いつつ、結局よくわからないまま適当な場所で両替する方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解消すべく、日本国内やベトナム現地の計18箇所(国内5箇所、ベトナム12箇所、クレジットカード1社)の両替レートを徹底調査して、傾向と対策をまとめました。
皆様のベトナム旅行の参考になれば幸いです。
ベトナムドンはハノイ・ホーチミン現地の空港の両替レートが圧倒的に良いです。そのため、この2空港を利用される場合は、現地空港での両替をおススメします。
ベトナムドンを両替できる場所は、主に以下の4か所です。
おすすめは、③④の両替所です。
③④の両替場所がおすすめな理由は、この2か所の「両替レート」が良いためです。
では具体的な両替の内容をご紹介します。
なお、おすすめの両替場所は国・通貨によって異なるためご注意ください。
上記4か所の、代表的な両替所のレートを以下にまとめました。
レート比較は、2019/1/11時点のものです。最新のレートは公式サイトで確認してください。
場所 具体的な両替所名 | 1,000,000ドン の価格 (最高値との差額) |
---|---|
①【日本】ネット通販 外貨両替ドルユーロ | 5,300円 (260円得) |
②【日本】銀行・空港 GPA(成田空港が運営する両替店) | 5,500円 (60円得) |
②【日本】銀行・空港 関西国際空港直営外貨両替 | 5,300円 (260円得) |
②【日本】銀行・空港 セントレア直営外貨両替 | 5,500円 (60円得) |
②【日本】銀行・空港 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5,500円 (60円得) |
③【ベトナム】空港(ハノイ) SongViet Corp | 4,690円 (870円得) |
③【ベトナム】空港(ハノイ) BIDV | 4,840円 (720円得) |
③【ベトナム】空港(ダナン) BIDV | 5,560円 (最高値・基準レート) |
④【ベトナム】現地市街地(ハノイ) DOJI | 4,680円 (880円得) |
④【ベトナム】現地市街地(ダナン) SOAN HA | 4,740円 (820円得) |
【参考】クレジットカード 三井住友VISA決済レート | 4,760円 (800円得) |
以上から、レートが良いのは「③【ベトナム】空港」「④【ベトナム】現地市街地」である事が分かります。
ただ、「④【ベトナム】現地市街地」は1点だけ要注意です。
市街地での両替所は少ないですし、レートが良い両替所となると更に限られます。
街中での両替はしづらいので、空港で多めに両替しておくことをおススメします。
ここまで、ベトナムドンを両替するためのポイントをまとめました。
その上で、ここでは上記でご説明した各所の、具体的な両替の方法をまとめます。
まずはネット通販での両替。
日本国内だと最安値クラスで両替できるのがポイント。ベトナム滞在に不安がある方はこちらの利用がおススメです。
利用する場合には、外貨両替ドルユーロは信頼性が高くレートが良いのでおススメです。
両替レートを他の場所と比べると、以下の通りです。
ポイントとしては、ダナンへ行く場合ですね。ダナン国際空港だけはとにかくレートが悪いです。そのため、ここでの両替を避けるのであればこちらを利用するのがおススメですね。
外貨両替ドルユーロを利用する上での、利用上のポイントは以下の通りです。
実際こちらは私も何度も使っていますが、毎回トラブルなくスピィディーに対応を頂けるのでおススメです。実際に利用した際のレポートはこちらにまとめています。
個人的には、出発前に台湾現地とほぼ同等のレートで両替ができるため、外貨両替ドルユーロが一押しです。
利用にあたって1点だけ注意が必要なのは、こちらは郵送になるため、出発直前だと利用ができない事です。
そのため、もし利用できない場合は、後述の場所で両替するしかありません。
ベトナムドンの場合、関空の場合はレートが割安です。
成田や羽田、セントレアの場合はやや割高になりますね。これらの空港で両替するようであれば、前述した外貨両替ドルユーロの利用がおススメです。
もし日本の空港で両替する場合。
店舗が複数あるのですが、ベトナムドンを取り扱っている両替所がまず限られます。その上で更に、お店によってレートも異なります。
空港別に以下の記事で内容をまとめているので、ご参照ください。
ベトナムの空港での両替に関しては、空港によってレートが結構ちがうのでご注意ください。
基本的にダナン国際空港だけは、両替を避けてください。
ハノイとホーチミンに関しては、市街地で両替レートの良いお店にいくのが結構面倒です。そのため、基本的には空港でまとめて必要な分を両替しておくのをお勧めします。
ハノイ・ダナンについては以下の記事でまとめていますので、ご覧ください。
とりあえず基本的に、ベトナムでは市街地の両替店が安い事が多いです。
ただ差は少なく、レートが良い両替場所も限られるので、ハノイ・ホーチミンに関しては空港での両替がおススメです。
ダナンは空港のレートが著しく悪いです。場所は限られますが、市街地での両替が基本的におススメです。
ハノイ・ダナンに関しては、具体的な両替所の場所を以下の通りまとめているのでご参照ください。
なお、参考までにクレジットカードの決済レートを当初のレート比較表にてまとめています。
レートとしては普通程度、ハノイ空港の両替店よりはレートは悪いです。
今回使用したカードは三井住友Visaカード系列ですので、1.63%の海外決済手数料がかかりました。
大体どこのクレジットカードも海外決済手数料はこれくらいですね。
とはいえ手持ちの現金が少なくなってきたときに、クレジットカードが使えると両替しなくてすむため便利です。
ある程度割り切りながら使って行きましょう。
ここからは、ベトナムを訪れるにあたって知っておきたい、ベトナムドンの基本的な知識をまとめました。
そもそもベトナムドンってどんな通貨でしょうか。
実際にベトナムドンを使うにあたって必要な知識をまとめました。
ベトナムドンの名称は以下の通りです。
項目 | ベトナム | 日本(参考) |
通貨名 | ドン | 円 |
補助通貨 | ハオ、シュウ | 銭 |
英語表記 | Vietnamese đồng | Japanese yen |
省略表記 | VND | JPY |
通貨記号 | ₫ | ¥ |
なお、補助通貨(ドルに対するセント)としてハオ、シュウがあることはありますが、実際に通貨として使われることはありません。
日本でも補助通貨単位として銭がありますが、実際の硬貨が存在しないのと同じです。
ベトナムで流通している通貨は以下の通りです。
実際の流通状況として、硬貨はほとんど使用されていません。
また紙幣も、500ドン以下の小額紙幣は殆ど流通していません。
実際、1000ドンが5円程度になるますので、実際手にする紙幣はこの金額からになる事が多いです。
とは言え稀に500ドンとかを受け取ってしまうこともあり、割と使い道に困ったりします。
ベトナムドンは1990年代に急激なインフレに見舞われたため、日常で使う金額の桁数が異常に多いです。
例えば。
水1本3,400ドン。(約16円)
缶のコーラは9,000ドン。(約42円)
五行山の観光チケット40,000ドン。(約188円)
ハノイの空港から市街地まで341,000ドン。(約1,609円)
ベトジェットのハノイーダナン国内線が1,480,000ドン。(約6,986円)
こうやって冷静にならべて、冷静に考えればわかるんです。
水かった後に観光チケットかったあとにタクシー乗った後にコーラ乗ったりすると。
金額の上がり下がりがありすぎて、わけわかんなくなるんですよね。
一般的には日本円に換算するためには、後ろのゼロ二つを落として、残りを半分にすればいいといわれます。
例えば上記の水の例であれば、3,400ドンのゼロ二つを落として34。これを半分にして17円。
計算時点のレートにより誤差はありますが、概ねの日本円としての金額は出てきます。
ただこれをずっとやってるとわけわかんなくなるんですよね・・・。
これは行ってみればわかります。
しかもベトナムの紙幣はすべてホーチミンの肖像がかかれていて、もうどの紙幣がなんなんだか余計分からなくなります。
とにかくゼロとの戦いをベトナムではしないといけません。
こんな感じなんで、手書きだと「10k」とかかれていることがあります。
特にナイトマーケットとかで多くこの表記を見かけます。
このkは「キロ」の事です。キロメートル、とか、キログラム、とかと同じ「キロ」です。
1キロメートルが1000メートルなのと同じように、1キロドンは1000ドンです。
なので10kであれば10000ドンですね。
こういった省略表記があるのも注意しないといけないですね。
もう一つ特徴として、ベトナムの桁区切りはピリオドが一般的です。
桁数が多いうえにピリオドで桁を区切るものだから、最初に訪れたときはわりと混乱します。
たとえば上の機内メニュー。ピリオドだからといって、小数点とおもって例えば帽子が65ドンというわけではないです。
これは65,000ドン。こういった機内メニューならまだいいんです、わかるから。
例えばタクシーとかもピリオドで区切られると、ほんとに小数点なのかな?ってなったりします。
ただ、冷静になればわかります。
1ベトナムドンは日本円に換算して0.005円です。この国の最低貨幣は200ドンから。
ベトナムドンが小数点で扱われることなど、まずありません。
なので小数点を見たら、基本全部それは桁区切りだと思ってください。
全部数字が3桁で区切られていることからもわかるはずです。
ベトナムのインフレが激しかったころは、自国通貨の信用がガタ落ちしたため、通貨としてアメリカドルが使われていた時期もありました。
今でもお隣、カンボジアは当たり前のようにドル流通していますね。
なのでこの時代の古い情報をもとにしていたりすると、ドルが流通している、なんて書いてあることも。
これはさすがにもう二十年以上前の話になります。
今はベトナムの激しいインフレも落ち着いてきました。
政府の方針もあり、市中でドルが流通しているのを見かけることは殆どありません。
観光客向けの店で受け付けることもありますが、レートが悪いのでドル使用はおすすめできません。
とかのんびり構えていたのですが、最後の最後、首都ハノイのノイバイ国際空港でイミグレ通った後は何故か全部ドル表記でした。
しかも全面的に超ぼったくり価格。
ジュース一本1ドルとか、ハンバーガーセット6ドルとか。
いやまあ、日本と同じくらいの値段ですけどね・・・。ベトナム的にはかなりぼったくりですよね・・・。
しかも全面的にドル表記です。何故。感覚を狂わせたいのか。
というので、ノイバイ国際空港のイミグレ通過後だけは全面的にドルです。
上記の両替レートを踏まえて、両替方法の結論はこちら。
観光客の場合には以下の両替方法がおすすめです。
ハノイ・ホーチミンの場合には現地空港が最安値に近いレートを出している。
このため、現地の空港で両替したほうが手間が少ない。
・現地の空港で最安値のお店を探して、旅行中に必要な金額をまとめて両替する。
・不足した場合には、市街地の両替店で両替する。
ダナンの場合、空港のレートが著しく悪い。
市街地に入って落ち着くけるまで、必要となるドンは事前に両替しておいたほうが良い。
・外貨両替ドルユーロである程度の額を両替する。関空利用の場合には関空でも可。
・現地市街地にはいってから、まとまった額の両替をする。
ダナン・ホイアンの具体的な両替所は、以下の記事も参考にしてください。
以上、ベトナムの両替についてまとめてみました。
外貨両替ドルユーロ等、最近は日本でも有利に外貨両替ができるようになってきました。
このため日本でも、カナダやオーストラリアあたりの両替は結構有利にできます。
ですがベトナムは現地の両替事情がかなり有利ですね。
特に空港で両替しても、大きく損しないことが多いのはありがたい限りです。
ただダナンの空港だけは!足元を見られるので注意してください。
とはいえもちろん訪れる先は海外。
日本みたいに油断していると、トラブルを招きかねません。
ベトナムもそこまで治安がいいわけではありませんから。
十分注意を払った行動をとる事だけは、忘れないようにしましょう。